40代半ばで仏語検定準2級合格できたのは『外国語上達法』のおかげ

外国語上達法と仏検合格証書 1ミリの生長

4年前の春(40代半ば)に、何を思ったかフランス語検定準2級を受けて、見事合格しました。

「何を思ったか」というのはウソでして、わが子が高校受験を迎える時期であったため、父も少しは学びの姿勢を示す必要があるとの思いから、勉強を始めたのでした。

一応学生時代に、第二外国語として選択はしていたものの、まるで勉強しなかったため、まるでできませんでした…

勉強を始めるにあたって、モチベーションを高め、かつ効率的に学びたかったので、「何か良さげな本はないかな」とネットで探していたところ、運命的な出会いとなったのが、こちらの本であります。

作者の千野栄一先生は、東京外国語大学の名誉教授であり、チェコ語を始め数カ国後をマスターされるなど、外国語学習のスペシャリストであります。

そんなお偉い先生がおっしゃる、語学上達の秘訣は、
お金と時間をかけて
・とにかく「語彙」を強化すること
だと強く述べていらっしゃいます。

なにせ、人間は忘れる生き物なので、時間をかけた暗記が大事なのです。

どんな言語であっても、頻度の高い3000語さえ習得すれば、90%はなんとかなり、残りの10%は辞書で調べるなり、推測するなりで対応できるようになるのだそうです。

本書は、こうした「語彙」のほかに、「文法」、「学習書」など項目ごとに、腑に落ちる内容が盛りだくさんとなっています。

また全体を通して、決して堅苦しく上達法を説いているのではなく、ユーモアたっぷりで読み手を最後まで引き込ませてくれます。

「語学を始めるぞ!」と強い意思をお持ちになったのであれば、(意思が弱まる前に)一度お目通しいただければ、きっと辛いと感じがちな学習もやる気にさせてくれ、継続するチカラを与えてくれること請け合いです。

この本を読んだおかげで、わたくし父自身の語学検定に役立ったのはもちろんですし、わが子に対し数年後に行うこととなる、英語の講義における「根本思想」となっていたことは間違いありません。
(いわば、わが子は千野栄一先生直々のご講義を受けたといっても、過言では…過言です)

最後にこちらの著作の「帯の紹介文」をご紹介します。

「外国語コンプレックスに悩む一学生は、どのようにして、英・独・仏・チェコ語をはじめとする数々のことばをモノにしていったか。辞書・学習書の選び方、発音・語彙・会話の身につけ方、文法の面白さなど、習得のためのコツを、著者の体験と達人たちの知恵をちりばめて語る。言語学の最新の成果に裏づけられた、外国語入門書の決定版!」

1986年の発行で、もう35年経っておりますが、外国語学習法にあたっては、今でもまったく古びることはありません。

「外国語上達法」の確固たる「芯」を身につけることができるので、ぜひご一読されることをオススメいたします。

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