医学部受験では、面接と同様、小論文も多くの大学で課されます。
他の主要科目と比べて、小論文試験が合否にどの程度の影響があるのか、はっきり分かりませんが、この小論文の不出来により、合格を逃すこととなったら、目も当てられません。
少なくとも「平均点」は獲得できるだけの準備が必要となります。
ただ、一朝一夕に能力があがらないことは、他の科目同様であり、試験直前になって慌てないよう、早めに対策を講じておくべきかと思われます。
小論文の対策をするにあたっては、短期間での集中学習だけでなく、「毎日少しずつコツコツ継続して行う」学習方法が欠かせません。
ここで、「新聞」の出番です。
(新聞は毎日届くので、「習慣化」するには最適です)
具体的に「やったこと」は
わが子においては、高校2年の2月から、受験前日までの丸1年間、ほぼ毎日地元紙の「社説」と「コラム」を読み続けてきました。
具体的に何をしたかといえば、
①「社説」を読んで、「筆者が最も主張したい部分」をマーカー
②「コラム」を読んで、出題者側の立場に立って「漢字テストを3つ出すとしたら」と考え、漢字3つをマーカー
するだけです。
ほぼ毎日、わたくしの机のうえに置いてある新聞を、わが子が他科目の勉強前に「ウォームアップ感覚」で読んでマーカーする習慣が身に付きました。
今から数時間も勉強しようとする前の、たかだか10分程度の「頭の準備体操」です。
この10分で、その後の学習もスムーズに入れるうえ、小論文の能力も培われるのであれば、「習慣としない手はない」のではないでしょうか。
どのような「効果」が期待できるか
日々の積み重ねにより、幅広いジャンルにおいて、筆者の主張を読み取る能力が身につくとともに、自らの思考力を高め、幅を広げることができ、長い文章を読み書きすることにも抵抗がなくなったようでした。
また、意外と重要なことですが、時事問題や今の世の中の動きに関して、極端に偏った突飛な思考(思想)に走るのを防ぐこと(平均点)にも役立ちます。
試験間近になって、小論文対策の書籍も大量に買い込んだりもしていましたが、試験会場までの移動の時間に、「締切効果」の火事場の馬鹿力をフンダンに発揮して、論述テクニックなどを身に付けたりもしていました。
長短織り交ぜた対策が功を奏して、また、もともと国語が得意であったことにも助けられ、なんとか「平均点」をとって、合格に結びつけることができたのでした。
最後に
なお、「実際に書く練習」がもちろん何よりも重要かと思います。
ですが、学習時間も限られる中で、どの程度までやったのか、どなたかに添削までしてもらったのかなどについては不明です。
(少なくとも、早い時期から十分に書き込んではいないし、わたくし父が添削したこともありません)
「時間も限られる」のは、試験本番中も同様です。
文字を埋めきる前に「時間切れ」となることは多くの受験生が抱える悩みかと思われます。
時間切れを回避する手法の1つとして、予め「自分のパターン」を3つほど持ちネタとして確立させておき、3つのうちのどれかを「出題意図に寄せていく」方法が、最も時間を短縮させるのに効果があります。
なので、時間切れが心配な方におかれましては、ぜひとも「持ちネタ3つ」を事前に用意しておくことをオススメいたします。
(3つのネタ作りを「書きながら」進める過程で、論述のチカラもきっと高まっていくものと思われます。)
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